ランナーに人気の高いガーミンのGPSスポーツウォッチの Forerunnerシリーズ(旧ForeAthleteシリーズ)から2023年3月2日、『Forerunner 265』と『Forerunner 965』が新発売されました。
ガーミン社のシリーズ最上位モデルある『Forerunner 965』。一方、機能を制限してコストを抑えた『Forerunner 265』。とはいえ、どちらのモデルを選んだら良いのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、『Forerunner 265』と『Forerunner 965』を前モデルと比較して、スペックを分かりやすく解説していきます。購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
- ガーミン社のランニングウォッチについて
- 「Forerunner 265」と「Forerunner 965」最新情報まとめ
- 「Forerunner 265」と「255」のスペック比較
- 「Forerunner 965」と「955」のスペック比較
- こんな人にオススメ
本記事の執筆者

ふかまると申します。元箱根駅伝選手、ランニング歴は20年以上です。
ガーミン社のランニングウォッチについて
ガーミン社は元々は航空機に搭載するGPSデバイスを開発する会社。その高い技術はランニングウォッチに生かされています。製品はデザインから生産まで台湾の自社工場で一括管理しているため品質は非常に高く、日本だけでなく世界中のランナーに最も支持されています。
ガーミン社のランニングウォッチの中でも「Forerunner」シリーズはランニングに特化したシリーズ。心拍数計測機能だけでなく、ランニングフォームに関するデータ計測など、アスリートからランニング初心者をサポートする機能が多く搭載されたモデルです。さらにロードを走るランナーだけでなく、トレイルランナーやトライアスリートにも好まれるモデルも用意されています。
では、ここから先は最新モデルの情報をまとめていきます。
Forerunner 265・965 最新情報まとめ
ガーミンジャパンは「Forerunner 265」、女性向けのSサイズになっている「Forerunner 265S」、そして最上位モデルの「Forerunner 965」を発売しました。定価はForerunner 265が62,800円、Forerunner 265Sが60,800円、Forerunner 965が84,800円。
前作の『Forerunner 255』と『Forerunner 955』が発売されたのは2022年6月16日なので、半年で早くも新しいモデルが発売されたことになります。そうまでしてガーミン社が発売したかった理由の一つとして今モデルがForerunner(ForeAthlete)シリーズの20周年を記念したモデルということも考えられるでしょう。
「Forerunner 265」公式動画↓
いずれのモデルも、高精密なGPS測位とトレーニング機能、ヘルスモニタリング機能を搭載したランニングGPSウォッチです。心拍数、呼吸数、歩数、消費カロリーなどベーシック機能に加え、体のエネルギー状態を数値化する独自の指標Body Battery、ストレスレベル、睡眠の質を測る睡眠スコアなどを搭載しています。また、Suicaや各種通知機能に加え、ミュージック再生機能も付いています。
ディスプレイは、従来の半透過メモリーインピクセル液晶から、有機ELパネル(AMOLED)に変更。色鮮やかにより見やすくなっています。さらに新機能として、トレーニング負荷による疲労度を数値化する「負荷比」を搭載。
睡眠時、通勤時などの日常のシーンでより使いやすいモデルになっただけでなく、ランニング時でもコーチング機能により充実したモデルになったと言えるでしょう。
Forerunner「265」と「255」の基本スペック比較




それではForerunner265と前モデル(Forerunner255)を比較していきましょう。
Forerunner265 | Forerunner255 | |
画面サイズ | 32.5mm(265) 28.1mm(265S) | 33.0mm(255) 27.5mm(255S) |
重量 | 47g(265) 39g(265S) | 49g(255) 39g(255S) |
鮮やかなAMOLEDディスプレイ | ◯ | × |
地図 | × | × |
タッチパネル操作 | ◯ | × |
センサー | 心拍数・血中酸素飽和度/気圧高度/加速度/ジャイロスコープ/コンパス | 心拍数・血中酸素飽和度/気圧高度/加速度/ジャイロスコープ/コンパス |
衛星接続 | GPS/GLONASS/Galileo/マルチバンド測位対応 | GPS/GLONASS/Galileo/マルチバンド測位対応 |
トレーニングレディネス | ◯ | × |
バッテリー(スマートウォッチモード) | 約13日間(265) 約15日間(265S) | 約14日間(255) 約12日間(255S) |
バッテリー(GPSモード) | 約20時間(265) 約24時間(265S) | 約30時間(255) 約26時間(255S) |
Suica | 対応 | 対応 |
結論から言うと、『Forerunner 265』と前モデル『Forerunner 255』との大きな違いは、「鮮やかなAMOLEDディスプレイ」「タッチパネル操作」「トレーニングレディネス」が追加された点です。それぞれについて解説していきますね。
「鮮やかなAMOLEDディスプレイ」


前モデルと比較して最も変化した点。AMOLED(アクティブマトリクス式有機ELディスプレイ)によって、画面が色鮮やかになり、格段に見やすくなりました。さらに、画面の明暗が自動調整されるようになり、常時オンオフの切り替えが設定で可能に。


「タッチパネル操作」


200番台のシリーズとして、初めてタッチパネル操作式が採用されました。ボタンより、タッチの方が操作しやすいですね。
ただし、ランニング中の誤作動も気になるところ。その対策として、設定すればランニング中はタッチパネル機能が無効にすることも可能です。
「トレーニングレディネス」
トレーニングレディネス(トレーニングへの準備)とは、毎日トレーニングに向けてどの程度準備ができているかを判断するのに役立つ1 ~ 100 のスコアと短いメッセージが表示されます。


トレーニングレディネスのスコアは、以下を使用して 1 日を通して継続的に計算および更新されます。
- ストレスレベル(直近3夜)
- 睡眠の質(直近3夜)
- トレーニング強度
- 毎日の活動状況


Forerunner「965」と「955」の基本スペック比較


それではForerunner965と前モデル(Forerunner955)を比較していきましょう。
Forerunner965 | Forerunner955 | |
画面サイズ | 35.4mm | 33.0mm |
重量 | 53g | 53g |
鮮やかなAMOLEDディスプレイ | ◯ | × |
地図 | ◯ | ◯ |
タッチパネル操作 | ◯ | ◯ |
センサー | 心拍数・血中酸素飽和度/気圧高度/加速度/ジャイロスコープ/コンパス | 心拍数・血中酸素飽和度/気圧高度/加速度/ジャイロスコープ/コンパス |
衛星接続 | GPS/GLONASS/Galileo/マルチバンド測位対応 | GPS/GLONASS/Galileo/マルチバンド測位対応 |
リアルタイムスタミナ | ◯ | ◯ |
トレーニングレディネス | ◯ | ◯ |
バッテリー(スマートウォッチモード) | 約23時間 | 約20日間 |
バッテリー(GPSモード) | 約31時間 | 約49時間 |
Suica | 対応 | 対応 |
価格(定価)はForerunner 265が62,800円、Forerunner 265Sが60,800円、Forerunner 965が84,800円。
『Forerunner 965』と前モデル『Forerunner 955』との大きな違いは、「鮮やかなAMOLEDディスプレイ」です。
『Forerunner 265』『Forerunner 965』はこんな人にオススメ
まとめると前モデルとの違いは以下の通りです。
- 『Forerunner 265』と前モデル『Forerunner 255』との大きな違いは、「鮮やかなAMOLEDディスプレイ」「タッチパネル操作」「トレーニングレディネス」が追加された点。
- 『Forerunner 965』と前モデル『Forerunner 955』との大きな違いは、「鮮やかなAMOLEDディスプレイ」です。
個人的には前モデルとの違いがあまりないように思えます。したがって、前モデルをお持ちの方は、今回のモデルを購入するのは勿体ないのかなと個人的には考えています。しかし、前モデルより前のモデルをお使いの方に関しては、GPS測定機能やコーチング機能も含めて、大幅に向上していますので、購入する価値はあるんじゃないかと思います。
まとめ
今回は『Forerunner 265』と『Forerunner 965』を前モデルと比較して、スペックを分かりやすく解説していきました。いずれのモデルの高性能なGPS機能や使いやすいインターフェース、スマートフォンとの連携など、ランナーにとって必要な機能が揃っています。ランニングの本格的なトレーニングを行う方におすすめです。
また、今回は性能を中心にお伝えしてきましたが、必要な性能が備わっているだけでなく、デザインもスタイリッシュで高級感があります。ランニングウォッチとしてだけでなく、普段使いにもぴったりです。
購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
それでは、また次回!