- COROSってどんなブランド?
- キプチョゲ選手も使用している「Pace2」が気になる。
- 「Pace2」とガーミン「Forerunner255」の比較が知りたい。
今回はそんなお悩みを解決します。
- COROS社とは?
- 「Pace 2」の特徴・使用感について
- 「Pace 2」とガーミン「Forerunner255」の徹底比較
- 「Pace 2」はこんなランナーにオススメ
本記事の執筆者

ふかまると申します。元箱根駅伝選手、ランニング歴は20年以上。小学生から大人まで指導経験があります。
今回はCOROS社のランニングウォッチ『Pace 2』の徹底レビューをしていきます。
日本での発売は2021年2月。いまだに根強い人気を誇っています。
とはいえCOROSというブランドについてよく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回はCOROS社の紹介を行い、続いて『Pace2』の特徴や使用感、ガーミンForerunner255シリーズとの比較を行なっていきたいと思います。
COROS社とは
COROS(カロス)社はアメリカのバージニア州発のウェアラブル端末のブランドで2014年に設立されました。
創業者たちは「トップアスリート以外のスポーツ愛好家にも”自分で考えながら運動能力を向上させられる”ようなギアを作りたい」と思いブランドを立ち上げたそうです。
COROSというブランドは日本ではSuuntoやGarminやApple Watchほどの知名度はありませんが、ランニングウォッチはマラソン世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ選手が使用していることで注目されています。
COROS「Pace2」の特徴
COROSのランニングウォッチ「Pace 2」の特徴は次の通りです。
- バッテリー稼働時間が長い(通常約20日間の連続稼働が可能)
- 独自のGPSアンテナ最適化技術によって高精度、高速受信の位置測定機能
- 本体+シリコンストラップで36gという世界最軽量クラスの軽さ
- 心拍数機能の精度の高さ
- トラックランモードが内蔵
- 回転式デジタルダイヤルを採用し、指1本でスピーディーに操作が可能


COROSアプリで確認できる内容
ランニング終了後にCOROSアプリと同期することで確認できる項目は次の通りです。


総距離
総運動時間
最速ペース(1キロ)
消費カロリー


ラップタイム


ペースゾーン


標高


心拍数ゾーン


ストライド幅
以上のように、分析に必要なランニングデータは十分過ぎるほどです。



特に練習のフィードバックとして心拍ゾーンが一目で分かるのは嬉しい限り。主観強度とのズレを認識することができます。
COROS「Pace2」の使用感
上のボタンはランニングウォッチには珍しいダイヤル式。下のボタンはプッシュ式です。




上のボタンは回転することで、項目の選択操作ができます。また、押すことで「決定」もできる仕組み。
下のボタンは「戻る役割」や「ラップ」機能を担っています。


実際に使用してみて感じた良い面
では実際に使用してみて個人的に良かった面をご紹介していきます。
圧倒的な軽さ
私の場合、最も重要視していたのがウォッチの軽さ。シリコンバンド36gは今までに経験したことのない軽さでした。ランニング中も全く気にならず、非常に満足です。
バッテリーの持ちの良さ
どのくらいの期間充電しなくても使用できるか試したところ、1週間は充電しなくても使用可能でした(ランニング時のみ使用)。
トラックラン機能の精度の高さ
実際に400mトラックで使用しましたが、400m毎のラップは多少の誤差がありましたがトータルの距離にはほとんど狂いがありませんでした。COROS社独自のGPSアンテナ最適化技術が優れていることが分かります。




実際に使用してみて感じた悪い面
では実際に使用してみて個人的に悪かった面をご紹介していきます。
充電コードが外れやすい
まだ慣れていないだけかもしれませんが、充電していたつもりがされておらず、実はコードが外れていたケースが2回ありました。その点、ガーミンはマグネット式なのでコードが外れにくいと感じたことはありませんでした。
バックライト機能が少し不便(追記あり)
ウォッチを持ち上げてバックライトを自動点灯させる機能が搭載されていないため、夜ラン中にペースを確認する際は若干不便かなと感じました。(オートラップ機能を使えばラップ毎にライトはつきます)
【追記】
気づかなかったのですが、実はバックライト機能を使う方法があるそうです。
PACE 2時計上の設定→システム→ジャスチャー点灯→自動を選択
日没期間に腕を上げると自動に点灯できます。
COROS「Pace 2」とガーミン「Forerunner255」シリーズの比較
それでは「Pace 2」と2022年6月に発売されたガーミン「Forerunner255」シリーズの基本スペックを比較をしていきます。
Pace 2 | Forerunner 255 | Forerunner 255S | |
---|---|---|---|
価格(定価) | 27,390円 | 49,800円 | 47,800円 |
サイズ | 42 x 42 x 11.7mm | 45.6 x 45.6 x 12.9 mm | 41 x 41 x 12.4 mm |
画面サイズ | 1.2インチ | 1.3インチ | 1.1インチ |
重量 | 36g(シリコンバンド) | 49g | 39g |
センサー | 心拍数/気圧高度/加速度/コンパス/ジャイロスコープ/温度計 | 心拍数・血中酸素飽和度/気圧高度/加速度/ジャイロスコープ/コンパス | 心拍数・血中酸素飽和度/気圧高度/加速度/ジャイロスコープ/コンパス |
衛星接続 | GPS/QZSS/GLONASS、BeiDou/Galileo | GPS/GLONASS/Galileo/マルチバンド測位対応 | GPS/GLONASS/Galileo/マルチバンド測位対応 |
バッテリー | 日常:約20日 GPSモード:約30時間 | 日常:14日間 GPSモード:30時間 | 日常:12日間 GPSモード:26時間 |
Suica | 非対応 | 対応 | 対応 |
カラー | ブルースティール/ダークネイビー/ホワイト | 255 (Slate Grey, Tidal Blue) ,255 Music (Black, White) | 255s (Powder Grey, Bubblegum), 255s Music (Black, Whitestone) |
サイズに関しては、ほとんど変わりませんが「Pace 2」はより軽量化されたモデルであることが分かります。
バッテリーに関しても、やや「Pace 2」の方が優れていますね。
位置測定機能・心拍測定機能に関しては同等だと思いました。
そして気になるのはやはり価格。ランニングウォッチに最低限必要な機能である心拍数や加速度の計測はもちろんのこと、ランニングデータによりレースタイム予測をする「ランニングパフォーマンス」や何時間後にトレーニングを再開すべきか教えてくれる「リカバリータイム」などのコーチング機能が搭載され、価格は2万7390円に抑えられています。Forerunner 255シリーズが5万円程度であることを考えると、「Pace 2」がコスパに優れていることが分かります。
ただし、「Pace 2」はランニングに特化したモデルとも言えるでしょう。シンプルなデザインやSuicaなどの機能が搭載されていない面などから、日常で使用する場面においてはガーミンの方が良いと個人的には感じました。


COROS「Pace 2」はこんな人におすすめ
以上を踏まえて、個人的にはこんな人に「Pace 2」をオススメしたいと思います。
- とにかく軽量化を重視する人
- 日常ではランニングウォッチを使わない人
私自身は実際に「Pace 2」を使用してみて非常に優秀なランニングウォッチだと感じました。これから競技力向上のためのツールとして最大限活用していきたいと思います。
以上、購入を迷われている方の参考になれば幸いです。
それでは、また次回!